花を届けた、その先にある「想い」を知る。
先日、弊社のお客様が葬儀のために制作されたのは、生花で表現した一台の消防車でした。
赤や白の花を一輪一輪重ねて、
車体、窓、タイヤ、そして梯子まで。
細部にわたって形づくられていきました。
なぜ、葬儀の場に消防車なのか。
そこには、単に消防車を再現するということではない、故人を偲び、その方らしさや歩んできた人生、大切な記憶を花で表現したいという想いがありました。

お葬儀の花は、空間を飾るためだけのものではありません。
言葉だけでは伝えきれない「ありがとう」や「お疲れさまでした」、そして一緒に過ごした時間や記憶を、花だからこそ伝えられることがあります。
今回、秀芳生花では、制作場所をご提供し、花材の準備や制作のお手伝いをさせていただきながら、その制作過程を間近で見させていただきました。
私たちは普段、花を仕入れ、お客様へお届けしています。
しかし、私たちの仕事は花を渡したところで終わるのではなく、その花がお客様の手によって、誰のために、どんな想いを込めて、どのような価値へと変わっていくのか。
そこまで知ることが大切だと考えています。

今回、何もない土台から一輪ずつ花が入り、消防車が形になっていく姿を見ながら、改めて感じました。
それは、「花は、人の記憶や人生まで表現できる。」と言うこと。
そして、それを形にするお客様の技術と仕事の先には、故人を想うご家族や大切な方々がいると言うこと。
私たちが目指すのは、単に「花を売る」だけの仲卸で終わりません。
お客様の仕事を知ること。
お客様の先にいる人を想像すること。
そして、花と植物の価値をつなぎ、ともに新しい価値をつくること。
私たち自身も現場から学びながら、
お客様が花で想いを形にする仕事を、これからも支えていきたいと思います。
今回は、素晴らしい制作に関わらせていただき、ありがとうございました。



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