「きれい」は教えなくていい
- 11 時間前
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~子どもたちが花から教えてくれること~
先日、のっぽろりんりん保育室様で、幼児向け花育のお手伝いをさせていただきました。
今回は新人研修も兼ね、日本の花育を長年牽引され、全国各地で何千人もの子どもたちに花育を届けてこられた森 直子先生とご一緒する貴重な機会をいただきました。
◼️ 「教える」のではなく、「感じる」時間。
今回参加してくれたのは、1~2歳の子どもたち。
まだ上手に言葉で自分の気持ちを表現できる年齢ではありません。
それでも、色鮮やかな花を見ると自然と手を伸ばし、花びらをそっと触り、じっと見つめる。
香りを感じようと顔を近づけたり、小さな手で大切そうに花を握ったり。
その小さな仕草のひとつひとつから、子どもたちが花の想いを全身で感じていることが伝わります。
花育には、正解がありません。
「この方がきれい。」
「こう生けた方が上手。」
そんな大人が思う"美しさ"を教える時間ではありません。
子どもたちは、自分の好きな花を選び、自分の好きな場所へ生けていきます。
そこには決まった形も、正解もありません。
「大人の価値観や美しさの基準を押し付けない。」
子どもたちが本来持っている自由な感性を信じ、その感性を大切に育てていくこと。
それが花育なのだと、毎回感じます。

◼️ 切花だからこそ伝えられること
今回ご一緒させていただいた森先生が、とても印象的なお話をしてくださいました。
「花育には、切花を使う意味がある。」
畑で咲いていた花は、茎を切られ、人のもとへ旅立ちます。
その姿は、お母さんのお腹の中でへその緒につながっていた命が、
生まれる瞬間に切り離され、自分の人生を歩み始める姿にも重なる、と。
私は最初そのお話を聞いた時、とても納得しました。
切花は、やがて枯れてしまいます。
だからこそ、今日この瞬間に咲いている姿が美しく愛おしい。
水を替え、大切に育て(咲かせ)、その変化の姿を見守る。
その時間を通して子どもたちは、「命には限りがあること」そして「だからこそ今この時を大切にすること」を、言葉ではなく自然と感じていると思います。
私は森先生と多くの場所で花育の現場に携わってきて、花育とは工作でもアレンジメント教室ではなく「こころと命に触れる教育」、そんな意味を持つ時間なのだと、思っています。

◼️ 私たちが届けたいのは、美しい形ではありません。
一本の花に初めて触れた時の驚き。
花の香りを感じた瞬間。
小さな手で、そっと花を握る優しさ。
そして、命を慈しむ心。
花育とは、
花をきれいに生けることを教える場ではありません。
花を通して、人として大切な感性を育むこと。
大人になると、「きれい」の基準ができてしまいます。
でも子どもたちには、まだその基準がありません。
だからこそ、一輪の花との出会いに素直に感動し、自分だけの美しさを見つけることができます。
その感性は、子どもたちだけが持つ宝物です。
私たちは、その宝物を大人の価値観で塗り替えるのではなく、そのまま大切に育んでいきたい。
花には、人の心を育てる力があります。
秀芳生花は、これからも花の持つ力を地域へ届け、一輪の花との出会いから始まる豊かな経験を、子どもたちへつないでいきたいと思います。
🌸 花育プログラムのご相談を承っています 🌸
秀芳生花では、
保育園・幼稚園・認定こども園・学校・学童保育・放課後等デイサービス・福祉施設などで、花育プログラムのお手伝いを行っています。
対象年齢や目的、ご希望に合わせたプログラムをご提案いたします。
「子どもたちに花に触れる機会をつくりたい。」
「五感を育む体験活動を取り入れたい。」
「地域とつながる花育を実施したい。」
そんな想いをお持ちの方は、
ぜひお気軽にご相談ください。
花の先にある物語を。
花は、人の心に寄り添うために咲く。
そして、人の心を育てるために旅立つ。
「私たちが届けたいのは、美しい花だけではない。花を通して育まれる、心です。」




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