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「きれい」は教えなくていい

  • 11 時間前
  • 読了時間: 4分

~子どもたちが花から教えてくれること~


先日、のっぽろりんりん保育室様で、幼児向け花育のお手伝いをさせていただきました。

今回は新人研修も兼ね、日本の花育を長年牽引され、全国各地で何千人もの子どもたちに花育を届けてこられた森 直子先生とご一緒する貴重な機会をいただきました。

 

◼️ 「教える」のではなく、「感じる」時間。


今回参加してくれたのは、1~2歳の子どもたち。

まだ上手に言葉で自分の気持ちを表現できる年齢ではありません。

それでも、色鮮やかな花を見ると自然と手を伸ばし、花びらをそっと触り、じっと見つめる。

香りを感じようと顔を近づけたり、小さな手で大切そうに花を握ったり。

その小さな仕草のひとつひとつから、子どもたちが花の想いを全身で感じていることが伝わります。


花育には、正解がありません。

「この方がきれい。」

「こう生けた方が上手。」

そんな大人が思う"美しさ"を教える時間ではありません。

子どもたちは、自分の好きな花を選び、自分の好きな場所へ生けていきます。

そこには決まった形も、正解もありません。


「大人の価値観や美しさの基準を押し付けない。」


子どもたちが本来持っている自由な感性を信じ、その感性を大切に育てていくこと。

それが花育なのだと、毎回感じます。


 

◼️ 切花だからこそ伝えられること


今回ご一緒させていただいた森先生が、とても印象的なお話をしてくださいました。


「花育には、切花を使う意味がある。」


畑で咲いていた花は、茎を切られ、人のもとへ旅立ちます。

その姿は、お母さんのお腹の中でへその緒につながっていた命が、

生まれる瞬間に切り離され、自分の人生を歩み始める姿にも重なる、と。


私は最初そのお話を聞いた時、とても納得しました。

切花は、やがて枯れてしまいます。

だからこそ、今日この瞬間に咲いている姿が美しく愛おしい。

水を替え、大切に育て(咲かせ)、その変化の姿を見守る。

その時間を通して子どもたちは、「命には限りがあること」そして「だからこそ今この時を大切にすること」を、言葉ではなく自然と感じていると思います。


私は森先生と多くの場所で花育の現場に携わってきて、花育とは工作でもアレンジメント教室ではなく「こころと命に触れる教育」、そんな意味を持つ時間なのだと、思っています。

 


◼️ 私たちが届けたいのは、美しい形ではありません。


一本の花に初めて触れた時の驚き。

花の香りを感じた瞬間。

小さな手で、そっと花を握る優しさ。

そして、命を慈しむ心。


花育とは、

花をきれいに生けることを教える場ではありません。


花を通して、人として大切な感性を育むこと。


大人になると、「きれい」の基準ができてしまいます。

でも子どもたちには、まだその基準がありません。

だからこそ、一輪の花との出会いに素直に感動し、自分だけの美しさを見つけることができます。

その感性は、子どもたちだけが持つ宝物です。

私たちは、その宝物を大人の価値観で塗り替えるのではなく、そのまま大切に育んでいきたい。

花には、人の心を育てる力があります。


秀芳生花は、これからも花の持つ力を地域へ届け、一輪の花との出会いから始まる豊かな経験を、子どもたちへつないでいきたいと思います。

 

🌸 花育プログラムのご相談を承っています 🌸


秀芳生花では、

保育園・幼稚園・認定こども園・学校・学童保育・放課後等デイサービス・福祉施設などで、花育プログラムのお手伝いを行っています。


対象年齢や目的、ご希望に合わせたプログラムをご提案いたします。


「子どもたちに花に触れる機会をつくりたい。」

「五感を育む体験活動を取り入れたい。」

「地域とつながる花育を実施したい。」


そんな想いをお持ちの方は、

ぜひお気軽にご相談ください。

 

花の先にある物語を。


花は、人の心に寄り添うために咲く。

そして、人の心を育てるために旅立つ。

「私たちが届けたいのは、美しい花だけではない。花を通して育まれる、心です。」




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